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会長挨拶

会長挨拶

| 人材サービス事業者団体|一般社団法人 日本BPO協会

 平素より当協会の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 

1.世界経済と国内産業を取り巻く環境変化

 世界経済は、地政学リスクの高まりやサプライチェーン再編など、不透明な状況が続いています。米国の通商政策の動向や中東情勢、アジア地域の安全保障環境など、企業活動に影響を及ぼす要因も多様化しています。
 国内経済は緩やかな回復基調にあるものの、自動車産業における電動化・知能化の進展や半導体産業を取り巻く環境変化など、製造業を中心に大きな変革が進んでいます。また、米中対立を背景とした供給網の再編は、製造請負・派遣を含む産業活動にも影響を与えています。
 加えて、少子高齢化を背景とした人材不足は深刻化しており、製造業・物流業をはじめとする幅広い産業において、人材の採用・定着・育成が重要な経営課題となっています。

2.デジタル技術の進展と人材サービス業の役割

 DX、生成AI、ロボティクスなどのデジタル技術の進展により、産業構造や働き方は大きく変化しています。企業には生産性向上と競争力強化が求められる一方で、デジタル技術を活用できる人材の育成やリスキリングへの対応が不可欠となっています。
 こうした変革の時代において、人材サービス業の役割はますます重要になっています。私たちは、働く人一人ひとりの成長を支援し、企業と人材を適切につなぐことで、持続的な産業発展に貢献していかなければなりません。
 また、人的資本経営への関心が高まるなか、キャリア形成支援は企業の成長を支える重要な取り組みとなっています。働く人が自身の可能性を広げ、能力を発揮できる環境づくりに引き続き取り組んでまいります。

3.多様な人材が活躍できる社会の実現

 女性、高齢者、障がい者、外国人材など、多様な人材が活躍できる社会の実現は、日本の持続的な成長に欠かせません。特に製造業・物流業においては、柔軟な勤務形態の導入や技能向上支援、外国人材の活躍推進など、多様な人材が能力を発揮できる職場環境づくりが求められています。
 さらに、内部労働市場と外部労働市場の連携が進むなか、人材サービス事業者には、企業と働く人を結び付ける橋渡し役として、これまで以上に大きな役割が期待されています。

4.協会の取り組みと今後の展望

 当協会は、「将来ビジョン2030」のもと、人材サービス業界の健全な発展と会員企業の成長を支えるための活動を進めています。
採用・人材育成、DX・AI活用、外国人雇用などをテーマとしたセミナーや交流会の開催、キャリア形成支援の推進、会員基盤の強化などに取り組み、業界全体の価値向上に努めています。
 また、製造業・物流業を中心とした現場の課題に向き合い、会員企業相互の連携を深めながら、人材不足や人材育成などの課題解決に貢献してまいります。

5.日本BPO協会の使命

 人材サービス業には、企業の成長と働く人の成長を支える社会的使命があります。
 私たちは、30年以上にわたる協会活動の歩みを礎に、「日本BPO協会ならではの価値と責任」を胸に、業界の発展に取り組んでまいります。
 会員の皆様の発展が業界全体の成長につながり、その成長が日本経済を支える力になると信じています。今後も会員企業の皆様とともに歩みを進め、協会の活動が皆様の事業発展と働く人々の成長を支える一助となることを心より願っております。

 

2026年6月                 
一般社団法人日本BPO協会  会長 清水 竜一


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