一般社団法人 日本生産技能労務協会創立30周年サイト

物流部門における適切な請負・派遣事業の展開物流部会

活動概要

 物流のアウトソーシング化と通販取扱量の増加により、物流センター業務は、近年急速に業容を拡大しています。
 そこで、協会では、物流センターに関わる人材サービスがより健全で信頼される業界となることを支援するため、「物流部会」を平成26年4月に発足いたしました。
 発足時は6社でしたが、平成30年12月現在、19社にまで参加企業が広がっています。
 部会では、各社の問題意識に基づいて物流人材サービス業界の抱える課題を検討、共有化し、部会活動の成果を各社の事業運営に反映させるため、各社が毎月部会活動に参加して、各種活動を行っています。

物流分野での人材の確保・育成の推進

 物流人材サービスに従事するスタッフ(物流スタッフ)の採用・定着は重要な課題ですが、これに加えて、派遣法改正等により、キャリアアップ制度の構築や無期転換ルールへの対応など新たな課題も次々と生じています。部会では、これらに対応するため、会員各社の取組みを基に業界標準モデルを提案することにより、物流スタッフの人材育成の充実を図っています。

(1)年次教育訓練計画の作成

 部会独自に、入社年数別にモデル年次教育訓練計画を作成し、物流スタッフの段階的・体系的な人材育成方策を示しています。この中で、教育訓練に使用する教材等も提案しています。

(2)自主教材の作成

 安全衛生教育は、入職時のみならず、経験を積んだ後も的確に行っていくことが重要であるので、物流センター業務に特化した「物流倉庫の事故事例集」を作成しました。併せて、「物流倉庫の用語集」も作成し、会員各社の教育訓練の充実に役立てています。

自主教材の作成

コンプライアンスの徹底

 労働者派遣法をはじめとする関係法令の順守は、物流人材サービス業界がより信頼される業界となるうえで不可欠ですので、コンプライアンスの徹底にも力を注いでいます。

(1)コンプライアンスQ&Aの作成等

 コンプライアンスの徹底を図るため、物流人材サービスにおける具体的な事例を想定したQ&Aを作成し、会員企業に提供しています。また、協会が毎年実施するCSR活動にも、積極的に参加しています。

(2)営業担当者のコンプライアンス意識の強化

 コンプライアンスは営業活動の場面でも大変重要ですので、若手・中堅の営業担当者を対象としたコンプライアンスセミナーをスタートしました。今後さらにやり方を工夫して、業界のレベルアップを図っていきます。

「コンプライアンスセミナー」の開催

セミナー・勉強会の開催

(1)発注者を交えたセミナーの開催

 法律改正等に的確に対応するには、発注者の理解が不可欠ですので、行政幹部及び労働法に精通した弁護士を講師として「物流人材サービス特別セミナー」を毎年開催しています。

(2)勉強会の開催

 会員各社の事業運営に資するため、法律改正はもとより採用・定着、人材育成、さらには物流業界の将来展望などをテーマに勉強会も精力的に開催しています。

物流部会スタッフ

部会長コメント

 物流部会は、設立目的の実現に向けて、今後更に加速するグローバルSCMの進化、ECの進展、AI・自動化技術の革新等、取り巻く環境が大きく変化する中で、「物流」という社会インフラを「人」で支える重要な使命を果たし続けるべく、より選ばれる「魅力的な物流現場創りの実現」と、変化の中でも価値の発揮が可能な「人材の育成・キャリア支援」に邁進して参ります。

部会長 道上 良司

物流部会構成

物流人財育成分科会

コンプライアンス分科会

現在の活動一覧