活動内容・活動方針

業務面で密接な関連を持つ製造請負・派遣業界と物流業界とが連携して、人材サービス産業としての課題、問題解決に向けて努力することが、わが国のものづくり、物流の発展に寄与することを確信して、2014 年に「物流部会」を発足いたしました。
物流部会では、「会員企業の事業発展と、人材育成・キャリア形成支援」を目的とし、部会活動の成果を各社の事業運営に反映させるために、定期的なセミナー・勉強会・情報交換、分科会の開催などの各種活動を行っております。各社の問題意識に基づいて物流人材サービス業界の抱える課題を共有や検討を行い、適切な対応への情報提供、情報交換等を行っており、部会活動の成果を各社の事業運営に反映していくサポートをしています。

物流部会への参加は、同業種の会員企業間での情報交換や課題共有ができる貴重な機会です。物流業界の今後の展開や労働局への対応、従業員教育など、部会を通じて深い話題を共有できる場を提供しています。
物流部会の主な活動内容は以下の通りです。

セミナー・勉強会・情報交換会

物流業界を取り巻く様々な課題に対応するため、実務分野および専門分野の知見を広げる勉強会を随時開催しています。例えば、「物流分野での安全確保の具体案」や「物流人材サービス業界各社が具体的に抑えておきたい諸点」などのテーマでセミナーや勉強会を行っています。業界に関する知識や情報共有や意見交換の場を提供します。
コンプライアンスの推進活動として、物流人材サービスに関する法令を遵守し、物流人材サービス業界の健全な発展を図るため、実践的なセミナーなどを開催し、労働者派遣法への適切な対応や働き方改革推進、安全衛生関連法への適正な対応などに取り組んでいます。

過去の開催事例

セミナー

年度 種別 日付 タイトル 講師
2024 セミナー 10月10日 「労働力需給調整事業の現状と課題、行政の動向について」 東京労働局 需給調整事業部
部長 秋場 美紀子 氏
「ハラスメントや労働トラブルに関するスタッフ対処方法について」 銀座プライム法律事務所
弁護士 公認会計士 関 葉子 氏
2023 セミナー 10月12日 「労働力需給調整事業の現状と課題、行政の動向について」 東京労働局 需給調整事業部
部長 田中 里枝 氏
「物流人材サービス業界における同一労働同一賃金に対応した実務について」 社会保険労務士法人エンチカ
シニアコンサルタント 岡部 訓二 氏
2022 セミナー 10月13日 「労働力需給調整事業の現状と課題」 東京労働局 需給調整事業部
部長 田中 里枝 氏
「物流人材サービス業界における改正派遣法の実務対応」 安西法律事務所
弁護士 安西 愈 氏

「セミナー」記事一覧へ

勉強会

年度 種別 日付 タイトル 講師
2025 勉強会 4月8日 「従業員エンゲージメントサーベイの意義と概要~課題背景となる従業員体験の可視化、アクションによる組織課題解決に向けて~」 タワーズワトソン株式会社 Employee Experience(EX)
・ コンサルタント 野村 由里実 氏
・ EXプロダクトセールスリード、ジャパン 加藤 恵理 氏
2024 勉強会 7月11日 「スポットワークがもたらす働き方の変化」 株式会社タイミー
執行役員スポットワーク研究所所長 石橋孝宜氏
4月11日 「物流人材サービスに関わる2024年法改正への実務対応ポイント」 社会保険労務士法人エンチカ
シニアコンサルタント 岡部 訓二 氏
「~「indeedプラス」時代を見据えた採用戦略~」 株式会社 Andalucia
代表取締役 渡邉 英助 氏
2023 勉強会 4月13日 「今春解禁、デジタル給与払いの制度と実務」 森・濱田松本法律事務所
弁護士 堀 天子(たかね) 氏
7月13日 「外国人材の採用から活躍について~外国人雇用は今がチャンス~」 Growth Ship 株式会社
代表取締役 社長 宮下 豊 氏
「ドライバー派遣事業の押さえるべきポイント」 株式会社フルキャストポーター
執行役員 営業本部長 三好 健司 氏
1月18日 「障がい者雇用 取り組みのヒント ―会社全体での支援体制の作り方・考え方―」 SGフィルダー株式会社
人事部 D&I推進課 係長 香川 朋美 氏
2022 勉強会 4月14日 「2022 年改正労働法の概要と社労士事務所への相談が多い事例」 社会保険労務士法人エンチカ
シニアコンサルタント 岡部 訓二 氏
7月14日 「物流業務を派遣から請負に切り替える際に押さえておくべきポイント」 日本BPO協会
請負推進支援グループ サブリーダー 橋山 弘
「わが社はこの経営戦略で勝ち残ってきた」 株式会社ウィルオブ・ワーク
取締役 土肥 貞之 氏(日本BPO 協会理事)
1月12日 「物流業界の近況と近未来予測」 早川事務所 早川 哲志(さとし) 氏
(元ハウス物流サービス株式会社 代表取締役社長)

「勉強会」記事一覧へ

情報交換会

物流部会が主催する「情報交換会」は、セミナーや勉強会と同日に開催しています。この場では、ビジネスにおける競合関係を超えて、業界の最新情報や特有の悩み、法改正への対応方法などについて、互いに手を取り合いながら、解決や対応方法に向けた活発な意見交換をしています。経営者から実務担当者まで、立場の異なるメンバーがそれぞれの立場から積極的に発言するので、会員企業からは、事業運営をする際に参考にしていると好評です。
「情報交換会」では、同日に開催している勉強会のテーマや、各社が直面している課題等に応じて、さまざまな内容が話し合われますが、以下のトピックスを取り上げることが多いです。

– コンプライアンスについて(社保適用拡大、労使協定式等)
– 採用(手法・ターゲット)・定着(課題、世代ごとの特徴等)・育成について
– 経営戦略・営業戦略
– 新たな事業展開の進め方
– 外国籍活用
– その他
業界の課題を共に考え、解決へのヒントを得るための場として、活用いただいております。

会員企業の声Voice

  • 現状把握や実務的な対策を学んでいます【セミナー、勉強会】

    物流部会では、業界の最新トレンドや課題に関する有識者の講演を通じて、現状把握や実務的な対策を学んでいます。
    特に人材サービスの品質向上や現場運営スキルの向上に役立つ情報が得られます。
    また、セミナー・勉強会と同日に実施する会員企業同士のディスカッションでは、各社の取り組みや成功事例等を共有し、課題解決のヒントを得ることができます。
    このような交流を通じて、業界全体の発展と自社の成長を促進しています。

  • 社内の問題点の対策方法なども見つかり大変ありがたい場に【情報交換会】

    物流部会の会員になり普段は競合となる会社の方々と、情報交換ができるので大変助かっています。
    同業者の方々と話す中で、業界の情報や業界特有の悩み、法改正の対応方法など、実際に実務を行っている方々から今まで分からなかったこともアドバイスや事例などを教えて頂き、社内の問題点の対策方法なども見つかり大変ありがたいと思っています。

一覧へ戻る

分科会

会員企業の実務担当者を中心に、【物流人財育成分科会】・【コンプライアンス分科会】の2つのグループに分かれ定期的に分科会を開催し、会員企業に向けたセミナーの構築やツールの開発や意見交換・情報交換の場を設け、業界内での情報共有と交流を促進します。定期的な会合を通じて、情報や知識、経験を共有し、相互の学び合いを図ります。分科会は定期的に開催をし、セミナーの企画や各種法律改正などのテーマに応じたディスカッションや情報交換を実施しております。物流部会入会後、下記の各分科会に参加が出来ます。

物流人財育成分科会

物流人材サービスに従事するスタッフや社員の人材育成・キャリア形成を支援を目的とし、キャリアアップ制度の構築、採用・定着・育成の課題解決、安全衛生教育、スタッフの評価基準の構築、生産性向上支援訓練などを実施し、物流スタッフの人材(人財)育成の充実を図ります。

2023年度は、生産性向上支援訓練「物流現場のリーダー育成」(2024度も実施)の企画・開催を行い、物流人材の育成を目的とした活動を行っております。

物流現場のリータ゛ー育成資料

「生産性向上支援訓練」について

その他の訓練・研修はこちら

会員企業の声Voice

  • とても貴重な意見交換の場に。【物流人財育成分科会】

    構内請負や人材派遣を行う上で、業務に従事するスタッフの採用・定着・キャリアアップに課題を感じ、物流人財育成分科会に参加しました。 会員企業の皆さんも同じ課題を抱えており、成功事例や失敗事例、採用市場のトレンドや物流業界の動向などを共有し合い、今ではとても貴重な意見交換の場となっております。
    また、当会で考案した生産性向上支援訓練「物流現場のリーダー育成」を通し、現場運営に必要不可欠なリーダーの育成にも大いに活用させてもらっています。

コンプライアンス分科会

物流人材サービスに関する法令を遵守し、業界の健全な発展を図るため、コンプライアンスQ&Aの作成や実践的なセミナーを開催し、コンプライアンスの徹底に取り組んでいます。
定期的な分科会においては、法改正等に伴う、各社での対応状況など会員企業がコンプライアンスを遵守していくための情報共有や、2024年度はコンプライアンスセミナーの企画・開催を行いました。

会員企業の声Voice

  • 今までなかった人間関係を築けます【コンプライアンス分科会】

    コンプライアンス分科会に参加をさせて頂いております。
    分科会に参加することにより、今までなかった人間関係を築くことが出来ております。
    隔月で行われている分科会では、法改正や調査対応などの意見交換や、業務上悩んでいることなどの相談をさせてもらったりと、様々な情報交換をさせてもらい自社の業務や個のスキルアップに非常に力となっております。その他にもセミナー・勉強会への参加も社員教育などに有意義に活用させてもらっております。

行政や経済団体への働きかけ

物流部会は、物流人材サービス業界で働く労働者の雇用の安定、労働環境の改善よび技能の養成を図ることを通じて、我が国の物流の発展に寄与することを目的に活動を行っており、行政や関係団体と連携をとっています。その一環として、国土交通省が総合物流施策大綱(2017年度~2020年度)を策定するにあたって、同省と意見交換を行い、物流人材サービス業界では人材確保が大きな課題となっていることに対応するため、2017年3月17日に物流分野における外国人労働者の人材育成および受入れ拡大について提言を行いました。

協会としての働きかけはこちら

その他

協会からメールにて発信される法改正・研修等の様々なニュースなど、最新の情報を取得することができます。