物流分野での人材の確保・育成の推進
物流人材サービスに従事するスタッフ(物流スタッフ)の採用・定着は重要な課題ですが、これに加えて、派遣法改正等により、キャリアアップ制度の構築や無期転換ルールへの対応など新たな課題も次々と生じています。部会では、これらに対応するため、会員各社の取組みを基に業界標準モデルを提案することにより、物流スタッフの人材育成の充実を図っています。
(1)年次教育訓練計画の作成
部会独自に、入社年数別にモデル年次教育訓練計画を作成し、物流スタッフの段階的・体系的な人材育成方策を示しています。この中で、教育訓練に使用する教材等も提案しています。
(2)自主教材の作成
安全衛生教育は、入職時のみならず、経験を積んだ後も的確に行っていくことが重要であるので、物流センター業務に特化した「物流倉庫の事故事例集」を作成しました。併せて、「物流倉庫の用語集」も作成し、会員各社の教育訓練の充実に役立てています。
コンプライアンスの徹底
労働者派遣法をはじめとする関係法令の順守は、物流人材サービス業界がより信頼される業界となるうえで不可欠ですので、コンプライアンスの徹底にも力を注いでいます。
(1)コンプライアンスQ&Aの作成等
コンプライアンスの徹底を図るため、物流人材サービスにおける具体的な事例を想定したQ&Aを作成し、会員企業に提供しています。また、協会が毎年実施するCSR活動にも、積極的に参加しています。
(2)営業担当者のコンプライアンス意識の強化
コンプライアンスは営業活動の場面でも大変重要ですので、若手・中堅の営業担当者を対象としたコンプライアンスセミナーをスタートしました。今後さらにやり方を工夫して、業界のレベルアップを図っていきます。
セミナー・勉強会の開催
(1)発注者を交えたセミナーの開催
法律改正等に的確に対応するには、発注者の理解が不可欠ですので、行政幹部及び労働法に精通した弁護士を講師として「物流人材サービス特別セミナー」を毎年開催しています。
(2)勉強会の開催
会員各社の事業運営に資するため、法律改正はもとより採用・定着、人材育成、さらには物流業界の将来展望などをテーマに勉強会も精力的に開催しています。
- 「物流人材サービス特別セミナー」の開催
- 「物流人材サービス特別セミナー」の開催